店主について

橋本千代

1979年生まれ。大阪府八尾市出身。

照れ屋のお調子者。文章を書くのは好きだけど、お喋りはちょっと苦手。

時々変なスイッチが入る。 猫を4匹飼っている。

好きな教科:音楽、英語、国語

20歳から22年間、ずっとトラックの運転手でした。

べーグル屋さんになる直前は、全長18メートルのトレーラーで車を運ぶ仕事をしていました。

この話をお客様にすると驚かれますが、逆に運転手時代を知る 知人友人に今ベーグル屋さんをやっている事を話すとこれまた 驚かれるくらい、ずっとずっと運送業界しか知らずに生きてきました。

42歳で少し体を壊し、一念発起して退職。

しばらくは無職を満喫しながらお菓子を作ったりしていました。

退職から2ヶ月後の2022年5月、新たなパン系のカフェメニューを模索していたカフェGudangチーフの一言がきっかけで、突然ベーグルを作り始めました。

【その時のチーフとの会話】

私 『スコーンはやってみたけど、ちょっとピンときませんねぇ…』

チーフ 『…じゃあ、ベーグルは?』

私 『…ベーグルって何ですか?聞いたことあるけど… お菓子?…え?…パンですか?』

幼少期はお菓子作りが好きな子供ではありましたが、パン作りは 全くの初めてでした。

一次発酵に二次発酵。ベンチタイム。捏ね上げ温度。ケトリング。…何じゃそりゃ???

レシピ通りにやっているはずなのに、思い通りにいかず、思い通りにいかないことが、探究心に火を点け。

『なんで?』『なんで?』の連続でした。

パン作りの専門書を読み漁り、YouTubeでパン屋さんの動画を観たりすればするほど、パン作りとは化学なのだと知りました。

『レシピ通り』になんていかないのが当たり前で、その日の気温や湿度によっても状態は変わり、使う小麦粉の種類(ものすごーくたくさんあります)やオーブンによっても、できるものは全く違ってくるのだと知りました。

元々オタク気質の私はその奥深さに一気にのめり込み、色々な粉を買っては試し、いろんな温度帯でテストをし… 昼夜を問わず毎日毎日ベーグルを作るようになりました。

おやつにも食事にもアレンジできて、一つでお腹が満たされるお手軽さ。

それに『なんで?』が一つずつ解消されていく過程が、とても面白かったのです。

少しできるようになると、もうカフェGudangの新メニュー開発はそっちのけで、『自分の理想のベーグル』を研究する日々が始まりました。(チーフごめんなさい)

初めてベーグルを販売したのは、カフェ主催のイベントでした。(2022年6月 HOTARU LIVE)

その後もカフェ店内で販売させてもらったり、細々とイベント出店をするようになると、少しずつ、気に入って下さったお客様がリピートして買ってくださるようになりました。

もちろんお商売の経験などありませんので何が何やらわからないまま、無我夢中でやっていたら、2年が経っていました。(2024年8月現在)

当時からずっと通ってくださるお客様もおられ、本当に、文字通りに『有り難い』ことだと思っています。

ベーグル作りを始めた頃も今も、『良い物を作りたい』 『お客様に満足して頂けるものを作りたい』その一心で、頑張っています。

私の作るベーグルが、誰かの日々の暮らしの中で、少しでもその方の活力になれたら。と、心から願っています。

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